夏のサマー2016

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そう考えていくと、アントニオ猪木しかいない気がする。

 「まるでボディーブローのように、あとから効いてくる」という例えがある。あとからジワジワ効果が出てくるものに対して使うものだ。

 前から疑問に思っているのだけど、この例えを最初に使った人は誰なのだろう。ボディーブローを打ったのは誰で、打たれたのは誰なのか?

 少なくともどちらも格闘技経験者だろう。素人がケンカでボディーブローを狙うとは考えにくい。打っているのはプロだ。そして、素人がプロのボディブローを食らったら、「あとから効いてくる」どころじゃない。その場でうずくまり、動けなくなるはずだ。

 だから、どちらもプロの格闘家だろう。

 じゃあ、プロの格闘家で「まるでボディーブローのように、あとから効いてくる」というような凝った表現を使うのは誰だろうか?

 そう考えていくと、アントニオ猪木しかいない気がする。

 猪木は引退試合のスピーチで詩を読むほどの文学的な素養を持っている。そして、あの屈強な身体。あれならボディーブローを食らっても、いきなりダメージにならず、「ジワジワ効いてくる」だろう。おそらく試合の翌日になって脇腹が痛んでくるということがあったのではないか。

 じゃあ、誰がそのボディーブローを打ったのか? 

 猪木と戦ったボクサーといえば、モハメド・アリだ。たまたま入ったアリのボディーブローがジワジワ効いたのだ。

 猪木とアリ、2人の天才がぶつかったときにこの表現は生まれた。

 

 

 そんな話を友人にしていたら、「違うと思う」と言われた。