インターネットは永遠じゃない。
インターネットには気をつけたほうがいい。
そこでの発言は一生、残るから。
デジタルデータは永遠だから。
さて、これはよくあるインターネットへの誤解の1つだ。
ぼくはある本を作ろうとして1995年〜2000年のインターネット本をよく読んだのだけど、こういった「インターネットのデータは永遠に残る」という幻想が書かれていることが少なくなかった。
掲示板に書き込むときは注意をしよう。
10年後、20年後、あなたの子どもがその発言を見るかもしれない。
「親父って、こんなダサいこと言っていたんだな」
そうバカにされるかもしれない。だから、注意しよう。
こんなことが平気で書かれていた。
何年もインターネットをやっている人には、インターネットが永遠だなんてあり得ないことがわかっているだろう。
インターネットはむしろ「一瞬」なのだ。
Facebookの発言はいつでも消せる。
退会すればすべて見れなくなる。
ツイッターもブログもおんなじだ。
消そうと思えば一瞬で消せて、それが復元されることはない。
サービス自体が終了すれば、ユーザー全員の記録がなくなってしまう。
永遠につづくWebサービスがあるだろうか?
どこかの企業が営利目的で運営している時点で、そこに永遠はありえない。
データが消えなくても、「見られない」という状況もある。
Googleの検索結果は、最新のものを優先して表示される。
5年前に更新が停止した名前の知られないブログが検索結果のトップに来るなんてことはない。
Google検索の表示で、2ページ目以降が見られることは、ほとんどない。
アクセスされない時点で、それは「ない」も同然だ。
昔作ったホームページは、どこかへ行ってしまった。
昔書いていたブログは、名前を忘れてしまって検索できない。
昔やっていたミクシィは、登録メールアドレスを失くしてしまい、二度とログインできない。
もう一度見れることはない。
インターネットは永遠じゃない。
(おわり)