夏のサマー2016

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長い人生を数分に凝縮すると、人は感動してしまう

上の動画は映画『クレヨンしんちゃん モーレツ!オトナ帝国の逆襲』の予告編だ。
昭和30年代を再現したテーマパークに夢中になって帰ってこなくなった大人たちを、しんちゃんらが助けに行くというストーリーだ。テーマパークは日本を古き良き時代のままにしておこうという秘密結社が作ったもので、しんちゃんはそれに抵抗して未来に生きることを選択するという筋書きである。
この映画には名シーンが多いのだけれど、中でも感動を誘うのがひろしが自分の人生を回想するシーンだ。
虫取り網を持った小さな子どもが高校生となり、新人サラリーマンとして奮闘し、恋愛をして、結婚をし、家庭を作る。30年もの人の歴史を、3分に凝縮して見せる。

それをやられるともう、感動するしかないのだ。

同じような映像に、お笑い芸人の鉄拳が作った「振り子」というアニメーションがある。ある夫婦の半生を3分に凝縮したものだ。

これは「泣ける」と評判になり、鉄拳のお笑い芸人としてのキャリアを変えてしまった。
人生という長い時間を短い時間に凝縮されると、人は感動してしまうのである。
映像ではなく画像だけれど、こんなものもある。

昔の写真と同じ構図で、今撮り直してみるというもの。ネットでこういう写真がちょっとした流行になって、いっぱい撮られています。

笑えるのと同時に、なんだか切ない。並んだ写真の変化に、戻ることない時間の流れを感じ取ってしまうからだ。

大いなる時間の流れや、二度と戻れることのない儚さをパッと見せられると、どうしようもなく切ない感情に襲われるのである。少なくとも僕はそうだ。
きっと誰の人生でもそうなんだと思う。時間の流れを一瞬で見せる。人は感動してしまう。

(おわり)

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